タレントのYOUがNHKで歌っていた曲で、朝と夜を繰り返す絵の中に入り込んでいく「月」というみんなのうたのを知ってもらいたい。

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今回は 月 というみんなのうたを紹介します。

 

その映像を一言でいうと、『どこまでも見れる顕微鏡から覗いた世界』と言ったところでしょうか。

 

基本情報

 

歌:YOUに美津留(倉本美津留)

歌詞:美津留

曲:美津留

映像:タナカカツキ

 

内容

 

YOUと美津留さんのハーモニーでしっとりと歌い上げている作品。

映像は、水彩画で書かれた絵の中に、奥へ奥へと進んでいく独特のアニメーション。

朝と夜の繰り返しを言葉遊びのような歌詞で表現し、映像の中の男の子と女の子の「出逢い」をまるで絵本が動き出しているように表現した作品となっている。

 

YOU と 美津留 って誰なん

 

YOU(ゆう)さんは、バラエティ番組でおなじみのあのYOUさん。

私世代なんかはその印象が強すぎて歌う印象はなかったんですけど、もともと『FAIRCHILD』というバンドのボーカル歌手だったんですね。

そりゃ、うまいはずだよ。

1964年8月29日生まれ。

独特のハスキーな耳障りで妙にクセがある喋り方

声優 TARAKOさんにどこかしら繋がりを感じる声(これは個人の感想です)

『ダウンタウンのごっつええ感じ』の「ゴレンジャイ」で浜田からセクハラされてたのは覚えてますけども。笑

 

でも、美津留ってやねんって感じですよね。

調べて見ると、倉本美津留さん(本名)は「ダウンタウンのごっつええ感じ」の放送作家らしいですね。

多分、その放送作家とタレントの関係性でつながって、企画されたんでしょう(想像ですけど)

他にも「ダウンタウンのごっつええ感じ」「たけしの万物創世記」「伊東家の食卓」「HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP」「ダウンタウンDX」などを担当されてるそうで。

顔が見たい方は『自殺サークル』っていう映画で俳優デビューを果たしているらしいので、そちらをご覧あれ。

 

映像作品者情報

タナカカツキさん(本名:田中克己)、大阪府出身の1966年生まれの男性。

意外なところで言うと、あのコップのフチ子さんの考案者でもある。

みなさんもいろいろな所に乗せた経験があるのではないだろうか。

 

個人的には、全然知らなくて『バカドリル』とか『オッス!トン子ちゃん』などの著者らしい。

でも、作風が違いすぎて、下記説明に出てくるような色鮮やかな映像を作る人と同一人物とは思えないですよ(褒め言葉)

 

見どころ (というか、ほぼト書き)

みなさん、なぜか話題にしませんけど、この世界観と映像美は格別です。
Google検索しても出てきやしねぇ。
なんで、これがあまり評価されないのかがわからないぐらい。
まず、明るい夜空に月がポツンとあります。
それを、男の子の左手が拾います。
男の子は月を手のひらの中でビー玉を転がすように遊んで、今度は水平線へ置きます。
月は太陽に変わり、何度も日の出を繰り返します。
その間、画面はフェードインし続け、海を越え、森を越え、丘を、高速道路を、街を越え、誰かの家へたどり着きます。
家の窓から男の子がチラ見えしますが、画面上下が逆になり、一転夜空になります。
画面は奥へ奥へと進みますが、今度は月夜が繰り返されます。
湖を越え、森を越え、丘を越え、赤い橋を越え、街を越え、フェードインし続け、誰かの家へたどり着きます。
家の窓から女の子がこちらを見ていますが、カメラが近づくと顔を逸らし、家の中へ消えていきます。
また、日の出が繰り返されますが、今度は何度も男の子と女の子がセットで現れます。
画面はフェードインし続け、最終的に夜空を見上げる二人にたどり着きます。
歌はサビに入り、男の子は夜空に浮かぶ月を右手で拾います。
そして、両手を差し出している女の子へプレゼントします。
女の子の笑顔が月に変化し、夜空の画面が下へ降りてゆき、雨の中黄色い傘をさす二人が現れます。
傘は太陽に変化し、今度は逆に、画面がフェードアウトし続けます。
日の出が何度も繰り返されると共に、色彩はどんどん彩りを増してゆき、街を抜け、赤い橋を抜け、オレンジや黄色に照らされる森を抜け、画面いっぱいに太陽が登り、またたく間に赤や青や緑のキラメキを放ちながら、鳥たちが画面を横切ります。
そして、また夜になり、家が現れます。
家の窓から男の子と女の子が二人でこちらを見ています。
更に遠景になり、家の上に瞬いている月を誰かの左手が拾います。
それを夜空にポツンと置くと、更に画面はフェードアウトして歌の最初の画面と同じく、月が浮かぶ夜空が現れます。
映像をほぼ全て、書き連ねましたが、この美しさと世界観はぜひ、ご自分の目で確かめてください。

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